2015/05/04

トチノキ生物3種

ザリガニのようなフォルム

美しい流線型

角度によっては未来のロケットにも


そんなことを考えながらスケッチに線を引いて
バランス良くまとまったところでとりかかります。



トチノキの辺材と心材の色がはっきり分かれた部分です。




線に沿って帯ノコで切ると
思いもしない形になります。

福田繁雄さんの作品でこういう技法があるなぁと
思い出します。




きれいな曲面が出るまで彫って削ります。
鈴カステラの色です。




磨いた後にミツロウワックスで仕上げますが、その前に
明るいほうの材の表面を強くするのに
アマニ油をしみ込ませました。




制作日数二日間です。

綺麗なラインにこだわらなければ
もう少し早くできると思うのですが、
ちょっと妥協した一部で
全体が崩れることがありますので慎重に・・。





次きまして
トチノキの赤い部分です。

帽子

イカの側面のヒレ

お友達のアイデアをヒントに、浮き上がるヒトデ

などから面白いラインを探しました。








どの作品もそうですが、完全な左右対称を計らずに
フリーハンドの線描きから始めます。
その微妙なゆがみが、自然でより生きもののようにみえれば…。







三つめは初めて見たのですが
細かい霜降りのように白い斑点がある部分を使ってみました。

四つ足の謎のフォルム

スロー

時々威嚇

でゆるく考えました。


ななめ前から




横から





何かを感じて立ち上がりワーッと威嚇。


相変わらず妄想が止まりません。。



6 件のコメント:

  1. こんにちは、むしるしです。

    【ゆる抽象化シリーズ?】新作を拝見させていただきました。
    勝手に吐露したイメージを汲んだ創作もありがとうございます!

    「抽象ザリガニ」
    節足動物の甲冑感だけがそぎ落とされた曲線フォルムがなんとも
    不思議感を醸し出していますね、瞬時に後ろに跳ね逃げる時は
    尾が腹に付くのですが、足が無くで尾で立ってる感じもユニークです。

    「ぼうしヒラヒラ」
    この形のラインや面は何とも魅力的ですね!指の腹でずっと触って
    いられそうな感じがします。中空に浮いてそうなイメージも持てますし
    やや平たかったのがムニュ~と上方に伸びてヒラヒラし始めた…
    なんていう軟体的な前形状もイメージする楽しみもあります。
    また、地面を這う全方向に這えるナメクジ感覚などもイメージできます。
    実はナメクジの4本の触覚は縮こまっているのかも…とか広がります。

    「ゆるい獣?」
    顔なのか?尾なのか?いろいろ感じられ面白いです。虫捕り少年時代
    クワガタかっこえぇと思ってた頃に初めてハサミムシを見た時の驚きや、
    帰ってきたウルトラマンのツインテールという怪獣を見た時の驚きに
    近いものがありますね。

    「ぶら下がる形状」
    抽象ザリガニも、ゆるい獣も、きっとグラスなどにぶら下がりますね。
    そうやって鑑賞すると、また味わいが違うんだろうなぁなんて思いました。

    これらの写真だけでも、かなり楽しませていただきました。

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  2. むしるしさん

    詳しい解説!?ありがとうございます!!
    楽しく読ませていただきました^^

    ザリガニ?はあまりザリガニの形にし過ぎると怖さが増してしまうので、体は少しだけイルカのようなラインを意識して、腕はロブスターのように太くして、美味しそう=怖くない みたいな感覚にもっていけたらと・・。説明不足でスイマセン。
    背中あたりがコクピットでこの形のまま地面をスーっと移動できたらカッコ良いな、とかジャンボジェット機くらいの大きさだったら…など思いながら作っていました^^

    ぼうし?はナメクジまでは考えてませんでしたが、ご想像に近いです^^
    流れるウェーブの輪っかの形は新しいチャレンジでした。ヒラヒラを薄くすると壊れてしまうので、実物は思ったより厚くで収めています。想像に近い形に仕上がりました。で、頭の先端で手のひらのツボ押しに・・。たぶん私の手のひらがいつも凝ってるんですね^^;

    獣?は背中のコブ(尾?)を頭に見てもらったり、自由です^^
    コブはモチが膨らむ様子とか、ツノゼミやら想像しながら彫ってました。頭はウォンバットとか性格はアナグマとか・・。

    見たことない形ってゼロから想像するのは大変なので、いろんな有る物の複合です^^
    こんな生物にアルファベットやひらがなの整ったラインを混ぜるとどうなるか・・、また妄想してしまいます。

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  3. こんにちは、むしるしです。

    ゆるザリガニは乗り物と思うと、また不思議イメージが広がります。
    やっぱり、尾のほうにスゥーッと進む?潜水艇のような感じもする。

    この形状と、お返事のコメントから「ルイジ・コラーニ」という
    工業デザイナー(イメージデザイナー?)のことを思い出しました。

    自然界の形からイメージを広げて、曲線のラインをメインにして
    工業的なデザイン(主に乗り物?)をしている方だったような記憶が…。

    芸大生の頃、インダストリアルデザインの知人部屋で画集(写真集?)
    を見た時に驚いた記憶があります。

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  4. むしるしさん

    ルイジ・コラーニを早速画像検索したら、好みの曲線ばかり出てきて圧倒されました!!気持ち良いですね!!
    また一人面白い方を教えていただきました。ありがとうございます!

    なめらかなピアノまであるんですね。いや〜すごいです!

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  5. こんにちは、むしるしです。

    ゆるザリガニが潜水艇だったら…。
    中央部に、水中深度維持装置と平行を保つジャイロ機能などあり。
    左右ハサミは、水を取り入れて噴出し、それをパイロットが制御し、
    尻尾の先も、動かすことで進行方向の機体先端部を上下に向けさせ、
    浮上方向や、沈行方向に、機体をもってゆくのかな?

    なんて、イメージできますね。

    そして、水中に泳ぐヒラヒラボウシや、海底を這うケモノオモチなどの
    ようなモノたちを発見してゆくのかもしれません。

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  6. むしるしさん、こんばんは。

    面白いストーリーありがとうございます。
    イメージが思い浮かびます^^
    水中から空を飛んで宇宙まで行けるような乗り物生物・・。

    ケモノオモチの響きが楽しいですね!
    ヤマタノオロチがかわいく思えてきます^^

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